価値のある版画とは
 版画と聞くと学校の授業などで制作した記憶があるぐらいではないでしょうか。
 しかし本来の版画というのは水彩画や油絵と同じように絵画の表現技法の一つで、木や石の板に彫刻刀などで絵を掘り、紙の上で刷るという複製技法です。
 古くから親しまれてきた技法で、多くの有名な作家による美術品が多く存在します。
 世界的に人気の作家ともなれば世界中にコレクターが存在し、驚くような高価格で取引されることもあるでしょう。
 そのため専門家による鑑定が必要です。
こんな版画は売れるのか
 版画といっても有名作家のものばかりではなく、さまざまな作品があります。
 その中でも買い取ってもらえるのか不安になる要素をまとめてみました。
 作者名が分からない場合や読めないものは版画にはよくあることであり、無記名でも買い取りは可能です。
 傷があるものに関しては買取は可能ですが、傷の度合いによって価値は下がってしまうでしょう。
 そのため保管には細心の注意を払う必要があります。
買取業者の選び方
 版画を売る方法には大きくネットオークション、フリマアプリ、版画専門の業者があります。
 ネットオークションではオークション形式で売ることができるので、デザインが良ければ高額で買い取ってくれる人が現れるというメリットもある一方で、手間がかかるのが難点といえます。
 フリマアプリを利用する時には自分で作品の価値を把握しておかなければなりません。
 オークションと違い自分で価格設定をおこなうので、価値に見合っていない出品は売れなかったり、損をしてしまう可能性があります。
 そう考えると一番安心できるのは版画専門の業者に依頼する事ではないでしょうか。
 専門の知識で隅々まで見てくれるので、作品の正しい価値を査定してくれます。
 版画の専門業者は全国的にも少ないため、遠方の場合もあります。
 出張査定や、郵送でも受け付けてくれるところもあるので、検討してみてはいかがでしょうか。
買取価格を高くするポイント
 版画は素材が紙であることが多いので保管状態が大きな差を生むでしょう。
 湿気の多いところでの保管はカビが生えてしまうかもしれませんし、直射日光も色あせの原因となります。
 シミや色あせがある場合は、その分査定に影響する事は必至です。
 版画本体とは別に付属品も一緒に査定すると価値が上がるかもしれません。
 作者の署名や、それが書かれた箱が付いていることで作者の特定がしやすくなりますし、適正な査定の材料となります。
 また査定は複数の業者に依頼する事も重要です。
 専門業者が少ない版画の査定では詳しい業者どうかの判別が難しいこともあるでしょう。
 数社に依頼する事で良い業者を見つけられる可能性は格段に上がります。
