捨てるにはまだ早い?「売却」でリユースする
子供の成長と共に役目を終えたベビーカー。
愛着がある道具だからこそ、ただ捨てるのではなく、次の誰かに使ってもらいたいと考えるのは自然なことです。
状態が良いものであれば、まずは「売却」という選択肢を検討してみましょう。
資金化できれば、次の育児用品の購入費に充てることも可能です。
フリマアプリなら梱包・発送サービスを活用
メルカリやラクマなどのフリマアプリは、自分で価格を設定できるため、リサイクルショップよりも高値で売れる可能性があります。
特に人気ブランドのモデルや、使用期間が短く状態が良いものは、すぐに買い手がつくことも珍しくありません。
しかし、ベビーカーはサイズが大きく形状も複雑なため、梱包と発送が最大のネックとなります。
素人が段ボールを継ぎ接ぎして梱包するのは大変な作業です。
そこで利用したいのが、ヤマト運輸などが提供している「梱包・発送たのメル便」などの集荷サービスです。
これは、プロが自宅まで来て梱包から発送まで全て行ってくれるサービスです。
送料は高くなりますが、手間をかけずに安全に送ることができるため、大型のベビー用品を売る際には必須の選択肢と言えます。
出品時は送料込みの価格設定にするのを忘れないようにしましょう。
手間をかけずに手放すならリサイクルショップ
「発送の手間が面倒」「すぐに家から無くしてスッキリしたい」という場合は、リサイクルショップへの持ち込みが最適です。
子供用品専門のリユースショップ(BOOKOFF SUPER BAZAARなど)や、総合リサイクルショップに持ち込めば、その場で査定・現金化してもらえます。
ただし、フリマアプリに比べると買取価格は安くなる傾向があります。
また、製造から年数が経過しすぎているものや、SGマークなどの安全基準シールがないもの、著しい汚れや破損があるものは買取不可となるケースもあるため、事前に電話で買取基準を確認しておくと二度手間になりません。
社会貢献や知人への「譲渡・寄付」
金銭的な利益よりも誰かの役に立ちたいという思いが強い場合は、寄付や譲渡という方法があります。
まだ使えるベビーカーを必要としている場所は、意外と多く存在します。
支援団体を通じて海外や必要な家庭へ
NPO法人や民間団体の中には、不要になったベビー用品を回収し、発展途上国や国内の児童養護施設、経済的に困窮している家庭へ届ける活動を行っているところがあります。
「ワールドギフト」や「いいことシップ」などが有名です。
利用手順としては、団体のウェブサイトから申し込みを行い、指定された住所へ送るのが一般的です。
多くの場合、送料や活動支援金(数千円程度)は自己負担となりますが、思い出の品が確実に誰かの助けになるという精神的な満足感は大きいでしょう。
集荷依頼をするだけで済むケースも多いため、比較的手軽な社会貢献活動と言えます。
トラブルを避けるための譲渡時のマナー
友人や知人にお下がりとして譲るケースも多いですが、これには配慮が必要です。
相手が本当にベビーカーを必要としているか、サイズや機能がライフスタイルに合っているかを事前に確認しましょう。
「断りづらいから受け取る」という状況を作らないことが大切です。
また、譲る前にはシートを取り外して洗濯し、タイヤの泥を拭き取り、可動部に不具合がないかメンテナンスを行うのがマナーです。
取扱説明書があれば必ずセットにして渡し、もし無ければメーカーサイトからダウンロードしたURLを伝えてあげると親切です。
後々の事故やトラブルを防ぐためにも、安全性のチェックは念入りに行いましょう。
最終手段としての廃棄と処分のルール
故障して動かない、汚れがひどいといった理由でリユースが難しい場合は、自治体のルールに従って廃棄処分を行います。
粗大ごみ収集と下取りサービス
ベビーカーは多くの自治体で粗大ごみに分類されます。
手順としては、粗大ごみ受付センターへインターネットや電話で申し込み、コンビニなどで処理券を購入し、指定された日時に指定場所へ出します。
費用は自治体によりますが、おおよそ300円〜1000円程度が相場です。
もし新しいベビーカーへの買い替えを検討しているなら、購入店舗での下取りサービスや引き取りサービスが利用できるか確認してみてください。
トイザらスやベビーザらス、一部の百貨店などでは、キャンペーン期間中に限り、古いベビーカーを無料で引き取ってくれる場合があります。
処分費用がかからず、手間も省けるため、買い替えのタイミングであれば最も賢い処分方法といえるでしょう。

